一般の人にとって「歯医者さん」に対するイメージはあまり良くないというのがほとんどだと思います。必要がなければ、決して行きたくない所。更には、痛みがなくなれば、少々不都合があっても行かない所ではないでしょうか?削る時の「キューン」という音、一旦診療台(専門的にはユニットと呼びます)にあがったら最後、ずぅーっと口をあけ続ければならない不条理さ。歯医者の良く分からないモゴモゴしたマスク越しの説明、薬品の臭い、歯茎に刺す注射などなど・・・。
当院ではこういった悪いイメージを払拭するために、
十分な検査及び治療計画の説明をおこなって、患者様に納得してもらってから治療を始めること
(インフォームド・コンセント)を目標にしています。超高齢化社会を迎えつつある今日、
健康な歯を一本でも多く残すことは、より
長く健康で生きるためにもとても大事なことだからです。というのも、歯は手入れを全くしなければ体質や栄養状態にもよりますが、ある調査によればとても
早い時期(20歳前後)で抜け落ち無くなるという報告もあるからなのです。こういったことから、当院では予防歯科に力を入れ、出来るだけ
歯を削らない、抜かない治療を目指しています。更に、治療を終えた後は、お口の中を良い状態で保つために、3ヵ月または6ヶ月毎のメンテナンス
(リマインドシステム=お葉書によるお知らせ)も行っています。
次に、予防歯科やメンテナンスの具体的なお話をしましょう。
当院では患者様のご意見や歯に関する悩み等に対応するため、対話形式の位置にもなるカウンセリングできるユニットを使用しています。スタッフによる患者様へのきめの細かい心遣いを徹底させ、歯科医師には直接言いにくい患者様からの本音のお言葉や、忌憚のないご意見をなるべく多く拾い、患者様のニーズに沿った歯科医院を目指しております。それとともに、予防歯科や治療内容に関してのアドバイスもさせて頂いております。
我が国は、2025年には4人に1人が65歳以上になる高齢化社会を迎えると言われております。寿命が伸びるということは、その分「噛む」という時間も長くなるわけです。つまり早い時期に歯を失ってしまうと寿命が伸びた分だけ
入れ歯との付き合いが長くなってしまいます。そういった事態を極力避けるため、なるべく長い期間ご自分の歯だけで噛めるように、
予防=ケアがとても大事になってくるわけです。
また、歯を失う主な原因である歯周病(=歯槽膿漏)は、慢性疾患であり常に歯周病菌が毒素を放出している状態でもあり、
歯周病を放っておくことによる体に及ぼす悪影響も指摘されています。(ある種の病気は歯周病も関連して発病・悪化するという報告もあります。)こういったことから、歯周病を患っている患者様の現在の状態を把握していただき、定期的にチェックすることが大事なのです。
予防歯科の専門スタッフである歯科衛生士によるブラッシング(歯磨き)指導を行い、患者様に日常生活でのケアをマスターして頂き、さらに
歯磨きだけでは取りきれない歯石や歯垢を専用の器具で定期的にとることが、1本でも多くの歯を残すためにとても重要になります。